あともう少しで2015年も終わりです。今年一番のニュースは、ドラマ版『コウノドリ』で風疹のエピソードが放送されたことだと思います。コウノドリをきっかけに風疹ワクチンを打ったという方々がおり、影響力の大きさを感じました。
風疹報告数は第49週の時点で155件の報告にとどまりました。CRSについても2014年の第40週以降の報告はありません。このまま年が変われば今年は大流行ナシ、CRS発生ゼロということになります。東京オリンピック開催年の2020年までこの状態が続くことを祈っています。
本年もツイッター上などで多くの方々にお世話になりました。特にコウノドリの放送タイミングで書いた『約25年前に風疹症候群で生まれた時のこと』という記事は多くの方々に読んでいただけたようです。RT等でご紹介いただき、ありがとうございました。
私が風疹などの感染症に関することで最も強く訴えたいことは「感染症によって病気や障害を負ったり命を失ったりするリスクがあるということ、そしてそれは誰かの現実になっている」ということです。来年もこのことを試行錯誤を重ねつつ繰り返し伝えていこうと思っていますので、どうぞ宜しくお願い致します。