風疹のこと

東京都の風疹抗体検査「免疫が十分でない」3割

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東京都より『平成26年度風しん抗体検査事業実績』が公表されました。「免疫が十分でない」(HI法16倍以下、EIA法8.0未満)の割合は、20歳代女性では37.8%、全ての受検者では31.1%です。風疹の再流行を防ぐには集団免疫率が80~85%必要なので、免疫が十分でない人が3割だと再流行する可能性があります。

風疹抗体保有状況2014』(国立感染症研究所)のグラフを見ると、流行後の調査でも30~50代前半男性で抗体保有率が低く、この世代の方々に予防接種を受けてもらうことが再流行防止のために重要です。

東京都民で抗体検査や予防接種を希望している方は『風しん対策・先天性風しん症候群発生防止に向けた取組』(東京都福祉保健局)のページ内に接種の案内や各区での実施状況(PDFファイル)がありますので、ぜひご確認ください。特に女性の方は、妊婦検診で後から分かると、たとえ流行が起きていなくとも不安になってしまうので、事前に調べておいたほうが安心できると思います。