風疹のこと

ドラマ「コウノドリ」第3話で風疹エピソードが放送されました!

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ドラマ「コウノドリ」の第3話で風疹のエピソードがありました。少々ネタバレ込みですが、見て思ったことを書きます。

全体としては、四宮先生の過去にウエイトが置かれており風疹は淡々とした進行だったと思います。喫煙妊婦の話も風疹の話もどちらも重い内容で、マタ旅の話もあったので、バランスを取るのが難しかったのかもしれません。そのせいか四宮先生の「今日先生ねチョットいいことあったんだ」というシーンに感動を持って行かれた気がします。

風疹のエピソードは、原作と異なり視覚障害のある娘を心配しながらも暖かく見守ろうとする母親の話でした。BABYと一緒にピアノを弾いている娘の姿を見て成長を感じ、風疹啓発のために一家でインタビューを受ける決心をします。母の後悔がテーマなので女性のほうが感情移入しやすいと思います。原作は妻の妊娠がきっかけで上司に風疹の予防接種を勧められる話なので、男性に勧めるとしたら原作のほうがおすすめです。

風疹の怖さを世間に認知してもらうせっかくのチャンスだったので、瀬戸さん一家の普段の生活の様子にももう少し踏み込んでもらいたかったです。個人的には、原作にはないハルカちゃんが生まれたときの回想場面や大きくなってピアニストになる夢を達成する場面が見たかったなあという気持ちもあります。全盲ゆえの困難さが描写されることで風疹の怖さがよりリアルに伝わったのではないでしょうか。

ただ世間一般には風疹に母子感染リスクがあるということ自体がまだあまり知られていないので、存在を認知してもらう上では大きな効果があったと思っています。有名な俳優さんが「風疹は、ワクチン1本で阻止できる」とドラマの中で言うのと私たち一般人が言うのとでは影響力の大きさが違うからです。

ところで3話放送前に綾野剛さんが厚生労働省を訪問したときに風疹のエピソードについての想いをこのように語っていました(『綾野剛「救える命はたくさんある」』モデルプレス)。

自身も幼少期に風しんのワクチンを打った経験を持つ綾野は「登場人物はフィクションですが、物語で起こっていることはノンフィクション。私たちができることは、とにかく見ている皆様に現場から伝えること。たった一本の注射で救える命はたくさんあります。フィクションからノンフィクションへ届けていくのが、ドラマづくりの正しいあり方」と世の人々へ向けて思いを発信。

まさにその通りです。コウノドリは作り話ですが、風疹大流行は現実世界で起きている話で、それも過去から何度も繰り返されていること、そして、今のままではこれからも起こりうる話だということを認識してもらいたいです。

2013年の流行時に大臣が「まだ1万人」とコメントしていたことを思えば厚労省がこのような形でPRをし始めたことは画期的な出来事ですが、厚労省はまだ本気を出していないように思えます。働き盛り世代の男性を動かすための施策が十分でないという点が問題解決の遅れを招いています。忙しい、金が無い、などの言い訳を断つ環境づくりを本気でしないと風疹流行は終わりません。ワクチンギャップ世代の接種率を上げるためには、費用負担少なく仕事中に予防接種を打てるようにするのが最も良い方法なのです。

風疹が流行らない世の中にするためにあなたができることはありますか?まず予防接種です。特に、助成を行っている地域の人は今がチャンスです。ツイッターやフェイスブックなどで予防接種を周りに呼びかけることも大事です。「コウノドリって漫画orドラマ知ってる?」というふうに話を進めると伝えやすいでしょう。お店に啓発ポスターを貼るのも良い案です。綾野剛さんの写真ポスターなら足を止めて見てくれるお客さんがいるかもしれません。簡単にできることから始めるのがコツです。

コメント

  1. 穂の花 より:

    私は風疹症候群で産まれた。今54歳 左手が、指くっいたままの赤ちゃん、成長は、しない。今も赤ちゃんの大きさ。白い目で見られてきたから、接種は大事な事、自分が、妊娠して子供を産むその後も遺伝を考えました。心配はなかった。女として、無というのは、人生悲しむこと。

    • sakurako より:

      穂の花さん、コメントいただきありがとうございます。

      遠視の眼鏡を掛けていたときは白い目で見られました。白い目で見られるのがイヤでイヤで仕方なかったです。

      風疹症候群は遺伝しないので、発生をゼロにできれば苦しむ子どももいなくなります。本当に、予防接種してほしいですよね。

  2. 匿名 より:

    私は風疹症候群で産まれた。今54歳 左手が、指くっいたままの赤ちゃん、成長は、しない。今も赤ちゃんの大きさ。白い目で見られてきたから、接種は大事な事、自分が、妊娠して子供を産むその後も遺伝を考えました。心配はなかった。女として、無というのは、人生悲しむこと。