日本産婦人科医会を中心に風疹ゼロプロジェクトが始動しました。2月4日を「風疹の日」として啓発活動を進めていくとのことで、来週には早速、風疹の日が到来するようです。
プロジェクトの背景は、日本産婦人科医会のウェブに掲載されているPDF(第103回(H28.11.9)みなさん風疹を忘れていませんか? -『“風疹ゼロ”プロジェクト』のとりくみ-)をお読みいただくとよく理解できるかと思います。
以前から繰り返し指摘されている通り、女性(特に妊娠を希望する方)はもちろん、30~50代の男性をターゲットにした取り組みが必要です。働き盛りの世代の方は病院に行くのに抵抗があるという方が多いと思います。私自身働き始めてから病院に行くハードルがぐっと上がりました。会社帰りに気軽に行ける、できれば就業時間中にサクッと予防接種を受けられるような仕組みを作るべきだと思います。注射が好きな人はいません。健康なのに注射などする必要があるのか、できればやりたくないというのは当然のことで、お金と時間のコストを理由にして予定を先延ばしにし続けてしまいがちです。キャンペーンを長くダラダラとやっても忘れられてしまうので、ハードルをぐっと下げた上で、集中的な啓発を行うことが必要不可欠です。
対策として最も効果があるのは予防接種を受けやすい仕組み作りだと思いますが、先天性風疹症候群という疾患があって、実際に困っている人がいるということがまず前提なので、このウェブサイトを維持するという形で様々な啓発キャンペーンに協力できたらなと思います。