雑多なこと

新型コロナ情報とのつきあいかた。おいしい「だしいりたまご」を食べるために。

煮たまごがトーストの上に載っている。半分になった煮卵の断面はハート形。
この記事は約7分で読めます。

最近、テレビをつければ、コロナの話題ばっかりで、今日の感染者は何人といってるし、SNSでも本当かどうか分からないことだらけ。

しかも、それが怒りや不安などの感情と一緒に広まっていく。

それってしんどくないですか?

そんなあなたに「だしいりたまご」をおすすめします。

デマ情報を信じたorデマかどうか分からない人が8割

2020年6月19日に、総務省のウェブサイトで「新型コロナウイルス感染症に関する情報流通調査報告書」が公開されました。

この報告書は、新型コロナ関連のデマやフェイクニュースについて、インターネットのサービスを学業や仕事以外で使用している15~69歳の男女2,000人にWebでアンケート調査を行った結果です。

この中で以下の3項目に注目すると:

  1. ファクトチェックの結果、デマ・フェイクニュースと判明している具体例17個の中で、見たり聞いたりしたものはあるか
  2. 見たり聞いたりしたものの中で、一つでも「正しい情報だと思った・情報を信じた」あるいは「正しい情報かどうか分からなかった」を選択したか(⇔全く選択していない)
  3. 「正しい情報だと思った・情報を信じた」あるいは「正しい情報かどうか分からなかった」情報の中で、一つでも他の人と共有・拡散したものはあるか

(1) に該当する人が72.0%

(1), (2) の両方に該当する人は、①に該当する人のうち76.7%(全体の55.3%)

(1)、(2)、(3) のすべてに当てはまる人は、①、②の両方に該当する人のうち35.5%(全体の19.6%)

なんと、デマ情報を見て正しいと思って信じた人と正しいかどうか分からなかった人が合わせて8割近くいるのです。

薬なのか、毒なのかわからない情報をうのみにしてとんでもないデマを信じてしまい、さらに他の人にシェアしてしまえば、誰かの命が危険にさらされることもあるかもしれません。

たとえば「ふぐの肝を食べると健康にいい」というデマを信じて食べてしまったら、猛毒にあたって大変なことになって今いますよね。(本当に危険なので「ふぐ調理師」という特別な免許があります。)

デマに惑わされず、自分や大切な人を守るために、情報を見極めるするどい目が必要です。

ネットの医療情報を見極めるキーワード「だしいりたまご」

そこでデマ情報を見極めるヒントを紹介したいと思います。

(さわやかな笑顔が素敵な)けいゆう先生がNHKのクローズアップ現代に出演したときに、ネット情報を見極めるポイントとして「だしいりたまご」を紹介していました。

「だ」=誰が言っている?
「し」=出典はある?
「い」=いつ発信された?
「り」=リプライ欄にどんな意見がある?
「た」=たたき(攻撃)が目的の投稿ではないか?
「ま」=「まずは一旦 保留しよう」
「ご」=公的情報は確認した?

出典:ネット情報を見極めるポイント 「だしいりたまご」 NHK クローズアップ現代+

本当かどうかわからない情報にまどわされて心がしんどくならないためには、むやみやたらに集めるのではなくて、見る範囲を絞ることも大切です。

新型コロナとの戦いは長期戦ともいわれています。野球でいうと、2回ウラとかそのあたりでしょうか。

戦いの序盤のうちにエネルギーを使いすぎないように、むしろ、心に余裕があるときだけ情報を集めるのが、心の健康を保つのにはよさそうです。

そう、「だしいりたまご」にあてまはる情報を食べておなか一杯になっちゃっても全然オーケー。

他の栄養素は、本を読んだり、ゲームをしたり、あるいはおいしいものを食べたり、好きなことをして取りましょう。

情報収集におススメなサイトやSNSアカウントのリスト

先の「だしいりたまご」を踏まえたうえで、おすすめの情報源をリストアップしておきます。

公的な情報は厚労省と経産省をチェックしておくといいですね。

ツイッターは災害情報とかも流れてくるので、コロナ情報だけに絞りたければLINEがおすすめです。

厚生労働省の公式アカウントを友達リストに追加。 → 新型コロナウイルス感染症情報 厚生労働省 (QRコードを撮影して追加)

個人のアカウントの中では、今村顕史先生、EARL先生、坂本史衣先生をおすすめします。

  • 今村顕史先生 @imamura_kansen : 感染症内科医、都立駒込病院で新型コロナ診療の最前線に立っている。専門家会議メンバー
  • EARL先生 @EARL_Med_Tw : 感染症内科、東北の総合病院に勤務。
  • 坂本史衣先生 @SakamotoFumie : 看護師、感染管理の専門家。聖路加国際病院 感染対策室のマネージャー

新型コロナの話題をピックアップしやすく、国内外の情報をそこそこカバーできて、3人足しても読むのが負担にならないと思います。

特に今村先生はおすすめです。

一般向けの情報を中心に発信されていて、不安をあおるようなことがないので安心感がありますよ。アイコンの笑顔も素敵ですし。

新情報を見つけたら、ぐつぐつ煮る。

誰でも目新しい情報に飛びつきたくなりますよね。

「○○という薬に効果がある可能性」とか「実は○○だった」とか、へぇ~って思うような情報を知りたい。

でも、「医療情報のたまご」を生のまま食べるのは気をつけて。

新しい情報というものは…

  • 根拠のないデマかもしれない
  • 根拠があっても、あとで訂正されるかもしれない

「おっ」と思う情報を見つけても、すぐ食べちゃダメ。まずはお鍋にいれましょう。

お鍋に入れて半熟になったかなあというくらいのタイミングで食べたほうがいいんです。

普通のたまごの茹で時間は10分前後くらいですが、この「医療情報のたまご」は長いですよ。3日ほど弱火でじっくりと茹でてください。

手に入れたたまごが「だしいりたまご」だとわかったら、おいしくいただきましょう。

この暑さでジメジメな季節には、冷やし中華の具にするのがよさそうです。煮卵にしてラーメンに入れてもいいし…。

私は、医師や看護師、薬剤師の方をたくさんフォローしているので、その人たちの反応がある程度出そろうのを茹で時間のめやすにしています。

とくに感染症の専門家の方がどうリアクションするかをみています。その道がプロの皆さんが「う~ん…」と微妙そうな雰囲気を出しているときは、「これ飛びついたらアカンやつ…そっとしとこ」ってなりますね。

ネットの医療情報は4つに分けて整理する

最後にネットの医療情報をどう味わうかということにも触れておきましょう。食べたら出さないとお腹の中が詰まってしまいますよね。

口に入れたものをどう味わうかはまったく個人の自由。医療に関する情報を得る目的によって人それぞれあると思います。

私なりの整理のしかたは、だいたいこの4つのカテゴリーに分けて整理しています。少々無理やり名前をつけると、「オトナの教養」、「神のみぞ知る」、「名無しさん」「デマッター」。

  1. オトナの教養: 高校までの学習範囲で理解できる事柄 (生物であれば、生物基礎+生物まで)
  2. 神のみぞ知る:その分野の専門家でもわからないこと(=神だけが知っている)
  3. 名無しさん:それ以外の名もなき情報たち(役に立つ、立たないは問わず)
  4. デマッター: 根も葉もないデマや虚偽の情報など

Twitterのように、各分野のスペシャリストのナマの声を聴ける場って貴重ですよね。専門家でないと得られない情報をちょっと味見できちゃうんですから。

その中でも貴重な情報だと思っているのが、神のみぞ知る情報。つまり「その分野の専門家でも『わからない』こと」が何なのかということなんです。

専門家ってどんな人たちでしょう?その分野のことなら何でも知っている人。それも間違いではないですのですが、それだけじゃないと思うんですよね。

「『わからない』ということをわかっている」のが専門家だと思ってます。ある事柄について深く勉強すればするほど、どんどんわからなくなるものなのです。

なので、その分野のことをよく知っている方が「わからない」と言っていることは、専門家でない私たちがわかったつもりになってはいけないのです。

わからないものはわからないまま味わう。よくわかんないけど、おいしい(or まずい)としか言えない食べ物。

そんな未確認食物も怖からずに食べれるようになれば、優秀な「医療情報のたまご」ソムリエになれる日も近いかも。

というわけで今日はネットに星の数ほどある「医療情報のたまご」の中から「だしいりたまご」を見極めて、おいしくいただきましょうというお話でした。

コメント

  1. 匿名 より:

    山本健人氏の「わかりやすい医療情報」は分かりやすくて良いですね。
    知識のワクチンとは難しいです。
    私はあまり考える力がないので、、、

    しかし、情報のソースを見極める事は重要だと思います。
    >「り」=リプライ欄にどんな意見がある?
    私はsnsでコメント欄は非表示にしています。
    あまりにもヘイトな投稿が多いので、、、
    このあたりはきちんと観ないとダメなのでしょうか?