9月5日の読売新聞の朝刊に載りました。2013年にも医療ルネサンスで紹介していただいたご縁で今回もご連絡をいただきました。前回の紹介内容は当時ブログに書いていますのであわせてお読みいただければ幸いです。
今回はこんな感じで紹介していただきました。映り込んだ通行人みたいな感じになっていますが(笑)、先天性風疹症候群で生まれた人が実際にいると世間に伝わるだけでも、風疹流行の話が現実味を帯びるのではないかと思い掲載をお願いしました。
難聴と白内障、緑内障を患い、目の手術を今も繰り返している。ツイッターで毎日自らの体験を伝え、ワクチン接種を呼びかける。「自分のような苦労をしてほしくない。防ぐ手立てがあるのだから。
約30年前に風疹にかかり後遺症が出て、今も生きてるんだよ、という話をこれからもしつこくし続けるつもりです。これだけは、生き残った者(サバイバー)にしかできないことだと思っています。
先天性風疹症候群なんて病気はインチキだと主張する医師もいます。信じられないかもしれないのですが、本当にいます…インチキな病気なのだからワクチンなど不要と…。この病気はインチキではありません。約30年前の私の身に起こったことであり、それが今までの人生のあらゆる側面に影響を及ぼしてきたのです。
風疹は「三日ばしか」とよばれ軽く見られがちですが、ときには重症化することがあります。2013年の流行で脳炎にかかった男性からのコメントも紹介したいと思います。
男性は今、風疹の予防接種を受けていなかったことを後悔しています。男性は、「風疹がはやっているのは知っていたが、まさか自分がかかるとは考えていなかった。こんなことになるなら、予防接種をしておけば良かった」と話しています。
(NHK生活情報ブログ『風疹で成人男性が脳炎』より引用)
風疹はただの「風邪」ではありません。風疹ワクチンが開発された理由は何でしょうか?「人の命を奪う病気だから」です。妊娠中の女性にうつると、胎盤から風疹ウイルスがうつり赤ちゃんの命を奪います。2013年の流行でも11人の赤ちゃんが亡くなりました。風疹に奪われた命は帰ってきません……あのとき風疹さえ流行っていなければ奪われずにすんだ命です。自費で接種すると約1万円かかってしまうのですが、私はその価値は十分にあると言いたい。風疹のおそろしさを身を持って知った人間として…。