東京都品川区のクリニックがワクチンを混ぜて接種したことが判明というニュースがありました。結論としては「本数が多くてかわいそうだからといって薬液を混ぜてはいけない」ということなのですが…。
ワクチン勝手に混ぜて接種は危険なのか?「混合液には未知の副作用も」 (BuzzFeedNews, 5月17日)
子供の予防接種に詳しい長崎大学小児科(感染症)の森内浩幸教授によると、同時に複数のワクチンをそれぞれ3センチ以上離れた場所に打つ「同時接種」は問題ないが、あらかじめ混ぜて打つことは、未知の副作用や効果の低下につながる恐れがあるという。
MRワクチンのように、もともと混合されている薬剤を接種することや、異なる薬剤を離れた場所に同時に接種することについては、安全性が確認されています。しかし、異なる薬剤をあらかじめ混合して接種する方法については、安全性が確認されていないということです。
品川区では、誤った方法で接種を受けた可能性のある人は、平成24年4月から平成29年4月までの間で計358名(書類の保存期限が5年間のため平成24年3月以前については区で確認できず)だとして、対象者に通知を送付し、抗体検査や再接種を行うとのことです。
品川区内の医療機関で誤った方法で行われていた予防接種について (品川区)
この件については、森戸やすみ先生がわかりやすく解説してくださっています。あわせてお読み下さいませ。
ワクチンを混ぜて打ってはいけません (Jasmine Cafe)