今シーズン初のCRS報告

今シーズン初のCRS報告があったようです。今年の流行自体は今のところ累計285例で平年なみです。つい最近に『風疹の報告数減少、3年ぶりゼロに- 週間ベースで、流行前とほぼ同じ水準』(医療介護CBニュース)という報道もあり、昨年の大流行から一転して終息したかのようにも思われていました。しかし今日になって『風疹で障害の赤ちゃん45人に』(NHK)とのニュースがありました。

この平年なみの流行状況であってもCRSが発生したということは大流行前の抗体保有率を考えると今まで報告がなかった年も毎年何人かは生まれていたのかもしれません。風疹は不顕性感染があり、また最も割合の多い難聴は大きくなった後で気づくこともあります。CRSの診断では出生後の感染を否定しなければならないので生後1年を経過してしまうと診断をつけるのが難しくなます。

なぜ報告が上がったのか。2013年の流行でCRSに対する意識が向上したことが理由の一つにあげられるでしょう。小児科学会や新生児学会などで風疹のセッションが組まれ、多くの医療関係者の関心が集まりました。どのような経緯かはわかりませんが、CRSと診断されることで医療や療育へと子供のケアにつながるので報告がきちんと上がってくること自体は良いことです。

ただ、やはり今シーズンも相変わらず流行は収束していなかったという「結果」をハッキリと突きつけられるという形ではあるのでショックを受けました。私自身は先頭切って活動するタイプではないので、今までやってきたように「予防接種大丈夫?忘れてない?」とツイートするリマインダとしての役目を淡々と果たしていくだけです。防げたはずなのにと過去を振り返るのではなく防いでいこうと未来を指し示すのが私の仕事だと思っています。来年こそゼロにしたい。来年一年だけでもCRSの赤ちゃんが生まれたというニュースを見聞きしなくてすむように未来の命を守っていきたいです。

そして生まれた子が今どうなっているのかは分かりません。今日一日の命を永らえるのに必死なのかもしれないし、ひょっとしたらもうこの世にはいないのかもしれないけど、小さな体で風疹ウイルスと戦い抜いてこの世に生まれてきたかけがえのない命であることは確かです。悲しいとか悔しいとか可哀想とか、それぞれの立場でいろいろな思いがあるとは思いますが、まずはこの世に出てきた新たな命を温かく迎えてあげてください。0歳のお誕生日、おめでとう。

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