風疹のこと

2016年の年末を迎えました。

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今年は麻疹の局地的な流行があり不安が拡がったことやMRワクチンの品質に問題があるとして出荷停止となったことから、ワクチンが供給不足となり、9月には定期接種対象の子どもを優先するように厚生労働省からの通知が出ました。日本外来小児科学会の「MRワクチンの供給状況に関する緊急調査」によれば、2016年12月1日時点でも「MRワクチンの供給(入荷)は順調ですか?」という質問に対して、「平常通りではないが、なんとか必要な本数は入荷している」が40.8%、「注文しても必要な本数が納品されない」が33.3%となっており、まだ状況が改善されていないように思われます。

大人への対策も重要ですが、子どもへの定期接種が優先です。MRワクチンを打ちましょうと啓発したくても、私の地元のクリニックが入手困難といっているような状況ではトーンダウンせざるを得ませんでした。化血研の不正問題を受けて今までの護送船団方式を改めようという動きがあるようですが、供給不足時の柔軟な対応も含めて議論されることを期待します。

個人としては、春から新たなステージに進んだことで聴覚障害以外の障害を持つ方との交流が広がりました。異なるニーズを持つ方々と一緒にコラボレーションする機会をもち、他の障害については健常者と同じように知らないことばかりだということを実感しました。自分と異なる存在を受け容れるためには、まず相手のことを理解することが必要です。また、相手に自分を受け容れてもらうためには、自分の強みを知ることも重要です。来年は好奇心を忘れず得意なことをもっと得意にしていきたいなと思っています。